2017/08/21

レイアウト? ジオラマ?


最近,鉄道博物館などでの鉄道模型の走行展示を

「ジオラマ」と称することを多々見かける。


子供のころから「レイアウト」と認識していた。


今もTMS(鉄道模型趣味,機芸出版社)や
RM(RM MODELS)
でも

「レイアウト」と記載している。


ジオラマとは何なんだろう?

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
で調べてみたら


ジオラマ (:diorama) とは、

展示物とその周辺環境・背景を立体的に表現する方法で、
博物館展示方法の一つであり,
日本には明治時代に入ってきた
フランス語由来の外来語であり、
国語辞書にも掲載されている一般的な言葉である。
鉄道模型では
規模の大小や情景の有無に関わらず、
模型車両運転を楽しむものを
英語由来の「レイアウト」(Layout )と呼び、
小規模で車両走行を主目的としない、飾ること、
見せることを主眼に置いて工作密度を高めたものを、
「シーナリーセクション」 (Scenery section )
 と呼び、区別している。
これは英語圏および日本で一般的である。
日本において、
フランス語由来の「ジオラマ」の呼称を使うこともあるが、
フランスでは主に「レゾ」(réseau )と呼称する。



だそうであるが 本当かな。


現実を見てみると


埼玉の鉄道博物館では「鉄道模型ジオラマ」 だ。

原鉄道博物館では
いちばんテツモパークを 「巨大レイアウト」
でも 「横浜ジオラマ」  もある。


京都鉄道博物館では 「ジオラマ」

リニア鉄道館では 「鉄道ジオラマ」



鉄道博物館では 圧倒的に 「ジオラマ」 の勝ち

つまり 博物館では

鉄道模型の走行が主目的ではなく 
街並みなどの情景展示が主目的ってことなのか

単に「ジオラマ」って言葉が流行っているからなのか


雑誌類を 見ていくと
TMSでは 圧倒的に レイアウト




RMは,「レイアウトやジオラマ」との表現で
両単語を併記している場合があるようだ。




模型販売店のポポンデッタ

そこのパンフレットは
「ジオラマ製作」

お客様への無料サービス券は
「レイアウト」

どうも混同しているようだ。





10年ほど前のNHK趣味悠々のテキストには
基本は「レイアウト」表記だが
「レイアウトやジオラマを製作」と
両者を異なる定義のモノ 風に扱っているが

どちらが何なのかは不明


と思ったら NHKテキストの中にありました 
「基本用語集」
さすが 日本放送協会
  


つまり NHKの見解では

鉄道模型では 運転できるのを 「レイアウト」
運転しない情景模型を 「ジオラマ」

ここもTMSに言わせると
「シーナリーセクション」 では? 
と言いそうですが (^-^;


確かに使い分けています。 
鉄道模型のレイアウト「模型鉄道ジオラマ」 と

 


最初の 「Wikipedia」の記載 や 
NHKの「基本用語集」から

やはり 動く鉄道模型は 「レイアウト」
情景模型は 「ジオラマ」 
なんだろうなぁ  と思いますね。


とすると 新たな疑問

鉄道博物館がなぜ みな ジオラマ ???
鉄道模型の展示が主ではないから? 


でも 普通の博物館ならばそれでもいいけれど
鉄道博物館では
鉄道模型の運転が主目的ではないかな
だから
ジオラマは変じゃないかな。


理屈より
般の方への親しみやすさ・インパクトが
優先なのでしょうか。

ポポンデッタと同じように



博物館が本当の博物館でなく 
鉄道会社のPR施設
商業施設であることの証明かもしれません。


てっ ことは 収容されている貴重な資料類も
会社としてのメリットがなくなると 

断捨離???

言葉の疑問から JRのスタンスへと
変な思いになりました。

更に 鉄道ファンで「ジオラマ」という方々は
世間一般の流れに乗りやすい方々?

失礼いたしました。









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